ド ッ ペ ル ゲ ン ガ ー



塗り潰せ

塗り潰せ

塗り潰せ

塗り潰せ




重ねた黒の淵に

青

触れた時どうして

涙が零れたの






曖昧な名前　己を示す記号　

縋ってる　

疑う気も無いみたい　安心しきって　その名を呼んで

俺んじゃないって謂ったら　お前はどんな顔をするんだろう

自分じゃないって　謂い返してきたら


俺もお前も　

似たようなもの　類似品　結局一部

死んだら一緒にでもなる気なのか


昨日腹を立てた男は俺に似ていた

夕方すれ違い様下品に笑っていた少女は俺に似ていた

深夜放送赤いドレス微笑の彼女は哀しそうで




俺に似ていた




独りになる準備は出来ていた

嫌われる準備も出来ていたよ

みえていないフリをしていただけし続けるだけ

そんなにも優しい顔は俺を臆病にさせるだけ

本質に迫って核心をついてくれ

愛を持って罵倒してくれ

一生立ち直れなくなったら最後

死ぬ迄愛を添えて隣で呼吸をきかせて

何処迄も駄目にして欲しい




出来やしないさ








塗り潰せ

塗り潰せ

塗り潰せ

塗り潰せ




重ねた黒の淵に

青

触れた時どうして

涙が零れたの



君みたいに潔く生きられたら

嗚呼　

君も　誰も彼も　うまくたちまわっている人間なんて何処にも居ない





気付いておくれ小さな神様

人間なんてちっぽけな生き物だよ