博 愛 主 義 者 



傷付いたって顔をした

傷付けられたと感じたこの眼は縮動を始めて

子供みたいに哀しい顔をしてみせた貴方を

僕は心の底で莫迦にした




ねえ一つ聞いてみたい事がある

貴方が忘れた頃に聞いてみたい事がある

その内僕も忘れてしまって

結局は聞けず仕舞いさ




誰にともなく囁かれる独り言のように

擦り切れた紙の端っこに声を並べた




どうしてあんなにも酷い言葉を吐かせた




きれいなおてて

まっしろいおてて

よごれることをしらないおてて



僕の確信に触れて泥に塗れろ

澱んだ目がギラギラたぎって

ささくれだった唇で必死に正論を並べ立てている

さあ さあ 

さあ!









哀しみと 傷付いた心とを置いてゆき

少し笑った後で 自嘲的に咳き込んだ

あと何度信じたら 

自分の胸に手を当てずに済むのか





誰も彼も

本当の姿をみせてはくれないから

僕の本心もずっと解らないままなのだ





絶対的な傷に対する動揺がない所をみれば

断定出来ないそれはささやかな感傷にしか過ぎず、






愛を持って接する。

なんてまたおこがましい考え

押し付けて押し付けて満足を得る

他人に与えていると感じていた愛の名は自己愛

僕が一番可愛いのは僕




僕以上に僕を愛しておくれ。




































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