夢 、 午 前 二 時 。
永く続いていた窮屈でほの暗い廊下
「何故あんな夢をみたのか 、」
どうして己より懸命な顔をしていた貴方に
あれほど迄僕は大丈夫だと諭していたのだろう
正気を無くしていたのは間違い無く僕だった
息を切らして
息を切らして
聞こえてくるのは子守歌
誰かが僕の首を絞めている
青い空は限りなく白んで
赤血球が潰れる音がした
だけどきっと死ねやしない
本当だよ 忘れないよ きっとね
そんな気持ちは一時の煌めきで終わる
時が陰り 悲しい程に
そんな気はなくとも過失となれば
過ぎてみて初めてそれが真実だと知る
此処はとても見晴らしがいいから
みえなかったものもよく見える
なんて滑稽
なんて造形
現を抜かした僕が振り向いた時
神様は僕に罰をあたうるのだろう
「瞬きの合間に世界が反転する。」
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