嘘 偽 り の 類
並んだ白い背中の群れ
浮き出た肩甲骨が歪に嘲った
此処は俺が居る場所じゃあないなと気付く
でも色々遅過ぎたようだ
そんなにも簡単な言葉で片付けられるような問題ではない事も
愛しいといつぞや発した唇は青ざめて紫色
浮付いたその軽薄な思考は宙を舞って首を絞める
感じたんだろう
他人の不幸で己の安心を
感じたんだろう
己の不幸で己の存在を
感じたんだろう
偽りを
何を考えているのかなんて手に取るように解る
言葉は無用
どんな心で見定めた
一体どんな心で
プライドとは呼べない程のそれがぐらつきお前を視る色は醒めた
知らなければならない
お前が愛した己の虚空
でも色々遅過ぎたようだ
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